現(xiàn)役の醫(yī)師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ
「悪い醫(yī)者とは?」を問いかける感動の醫(yī)療長編小説。
がん治療の拠點病院で、52歳の胃がん患者の小仲辰郞はがんが再発したあと、
外科醫(yī)の森川良生醫(yī)師より「これ以上、治療の余地がありません」と告げられた。
「私にすれば、死ねと言われたのも同然」と、
小仲は衝撃のあまり診察室を飛び出す。
小仲は大學病院でのセカンドオピニオンを斷られ、
抗がん剤を専門とする腫瘍內科、免疫細胞療法のクリニック、そしてホスピスへ。
それぞれの場所で小仲はどんな醫(yī)師と出會うのか。
一方、森川は現(xiàn)在の醫(yī)療體制のもと、
患者同士のいさかい、診療での「えこひいき」問題など忙殺されるなか、
診療を中斷した小仲のことを忘れることができず、
末期がん患者にどのように対したらよいのか思い悩む日々がつづく。
患者と醫(yī)師の間の溝ははたして埋められるのか。
がん治療に対する醫(yī)師の本音と患者の希望は軋轢を生み、物語は運命のラストへと向かう。
ひくにひけない命という一線を、
患者と醫(yī)師雙方の切迫した事情が迫真のドラマを生み出す問題作。
作者簡介 久坂部羊，日本推理小說作家，社會小說作家，醫(yī)師，本名久冢義之，1955年7月3日生于大阪，大阪大學醫(yī)學院畢業(yè)，后于大阪大學醫(yī)學院附屬醫(yī)院麻醉科及外科實習進修。在外科及麻醉科進修。此后于大阪府立成人疾病中心擔任麻醉師，于神戶掖済委員會醫(yī)院普通外科工。后在日本駐沙特阿拉伯、奧地利、巴布亞新幾內亞的使領館中擔任醫(yī)務官，回國后繼續(xù)從事醫(yī)療活動。
年輕時喜歡三道破由紀夫的作品，在擔任醫(yī)生期間，因愛讀桐野夏生和高村薰的推理小說，遂萌生創(chuàng)作推理小說的念頭。2003年創(chuàng)作出《廢掉的身體》正式出道，2014年發(fā)表的《惡醫(yī)》榮獲“日本醫(yī)療小說大獎”，2015年以《移植屋》榮獲“上方落語協(xié)會腳本”優(yōu)秀獎，目前擔任體檢中心外聘醫(yī)生、在大阪人類科學大學擔任講師。
久坂部羊已婚，有一個兒子和兩個女兒，其父親也是醫(yī)生。
